Action
地域科学の実践
2020年12月4日
トライアルワーケーションの目的
今回のトライアルワーケーションは、ファミリーをターゲットにしています。
子どもは自然の中で遊び、大人たちはここでリモートワークをしながら、自然や地域の人々との交流を楽しみ、
家族で少し長めの休暇を楽しむ「ファミリーワーケーション」としての可能性を探ることを目的としています。
そしてその先にある「関係人口づくり」につなげるための課題を掘り下げる社会実験です。
※関係人口…「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと(総務省より)
あ祖母学舎
今回のトライアルワーケーションは「あ祖母学舎」で行われました。
「あ祖母学舎」は廃校となった小学校を活用した宿泊施設で、祖母山麓の近くに位置します。
2017年6月に認定された祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの登録地の一部として知られる祖母山麓は、独特の景観美と豊かな自然が魅力となっており、
「あ祖母学舎」はそんな周辺の森林や清流で、思い思いの時間を過ごすことができる絶好の場所となっています。
2泊3日のトライアルワーケーション
トライアルワーケーション期間中はたくさんのアクティビティが用意されていました。
朝ヨガや祖母山トレッキング、ハロウィンパーティ、原木椎茸と里芋の収穫体験、キッズブーメランワークショップ、移動茶室でのお茶会、夜は星空観察会…等々。
トレッキングは地元の有志の方々で結成されたガイド付き。
お食事は地元の方手作りで、地域の方々と交流も深めることができました。
子どもたちが遊びに夢中になっている間、
親たちはオンラインミーティングを行うなど、ワークタイムも充実です。
ファミリー向けということで、一日中託児可能な設備も完備されていました。
社会実験を通して
全国的に注目されつつあるワーケーション。
子ども連れにとってはワークとバケーションの両立が厳しいのが現状です。
今回の社会実験を通し、
「子ども達が楽しそうに過ごしている姿は親として仕事のモチベーションに繋がる」
という感想もありました。
新型コロナウイルスの影響もあり公共施設の利用者は減少傾向にありますが、
「地域の外の視点」という別の角度から施設を使ってみることで、
魅力を再発見し、これまでと違う利用方法や顧客を獲得できる可能性があります。
今後も公共施設の新たな可能性を探っていきます。