イタリア ミラノを訪ねて
2025年12月18日
- ソロメオ村研修の目的
私たちは、イタリアを代表する高級ファッションブランド「ブルネロ・クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」の経営理念と実践を学ぶため、イタリア・ソロメオ村を訪れました。
同社は、高品質なカシミア製品と熟練した職人による手仕事、そして自然な色合いや洗練されたデザインで、世界中から高い評価を受けています。単なるファッションブランドにとどまらず、「人間の尊厳」を重視した経営哲学を体現している点に、大きな学びの目的があります。
- 想定外のトラブルから始まった研修
イタリアへのフライトは、東京・羽田空港からフランクフルトを経由し、ミラノへ向かう行程でした。しかし、フランクフルト到着後、ミラノ行きの便が運航トラブルにより急遽欠航。深夜にホテルへ移動し、現地で一泊することとなりました。
今回の研修は団体ツアーではなかったため、トラブル時の判断や対応はすべて自分たちで行う必要があります。時差や長時間移動の疲労がある中での想定外の出来事でしたが、海外での実践的な対応力を養う、貴重な経験となりました。
- 経済と文化が交差する都市・ミラノで感じた豊かさ
翌朝の早朝便でミラノへ向かい、無事イタリアに入国しました。
最初に訪れたミラノは、イタリア経済の中心であると同時に、世界有数のファッション都市です。訪問時はちょうどミラノ・コレクションの開催時期で、歴史ある中世の建築と最先端のファッションが融合する、活気ある街の姿が印象的でした。
ミラノでは、ドゥオーモやガレッリア、スカラ座などを訪問。特にスカラ座では、開演前に高齢の方々がベンチで語らう姿が見られ、文化が市民生活に深く根付いていることを感じました。芸術や文化を日常として楽しむミラノの空気は、経済的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさを考えるきっかけとなりました。