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地域科学の実践

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2022年6月7日

廃校に人が集まる~地域と人と手をつなぐイベント「ほおのき秋楽祭」

ある晴れた秋の日・・・

地域科学研究所がサテライトオフィスとしてお借りしている大分県由布市の廃校「旧朴木小学校」で「ほおのき秋楽祭」という秋まつりを開催しました。

 

主催は、朴木小学校に入居する団体で結成する連絡協議会。

イベントの企画・運営の中心は、由布市に赴任している地域おこし協力隊の素敵な女性2名が中心となって動いてくださいました!

ほおのき秋楽祭とは?

ほおのきエリア周辺の魅力的な地域資源を使うプレイヤーさんたちが連携したほおのき秋楽祭。もともと、地元ではこの時期に「収穫祭」という名前で、地域の方々でお祭りを開催していたとのこと。それが、人口減少で継続できなくなり、今は開催されていません。そのモチーフを活かして新たな担い手たちで、行う企画が今回の「秋楽祭」です。

 

旧朴木小学校は7年前から地域科学研究所でサテライトオフィスとして借りています。

今年から、地域科学研究所のPUBLIC+チーム、地域の朴葉の会に加えて、ユフイズムさん、朴木こども恊働アトリエが賃貸で入り、さらに地域活動に由布市地域おこし協力隊の方々が関わることになり、廃校利用者の仲間が増えたので、ほおのき連絡協議会を立ち上げました。

この連絡協議会では、それぞれの活動を共有しながら、連携できるところは連携して、朴木上・下自治区の区長さんたちとの由布川峡谷や棚田など豊かな水と緑に守られたこの土地と、代々住んでいる人々の生活と、朴木に希望を持って入ってくる人々の思いを繋げて新たな発展性を生んでいこうというエリアマネジメントの視点を入れた団体でもあります。

「ほおのき秋楽祭」は連結協議会の初めての連携プロジェクトなのです。

 

地域科学研究所のPUBLIC+チームでは、「パパパパ授業」と題し、パパとこどもで学ぶお金の講座を開催しました。お金ってなんだろう?ということを子供たちが実践しながら仕組みを学びます。

 

当日は480人以上の方が足を運んでくださいました!

赤い屋根の小さな木造の小学校も、久しぶりににぎやかな声に包まれて、幸せそうな佇まい。子ども連れのご家族も多く、竹細工のワークショップや絵の具を使ったワークショップを楽しみながら、1日ゆっくりと過ごしていただけたように思います。

 

朴木小学校でアトリエを構える榎園さんと仲間たちによるワークショップでは、たくさんの子どもたちが参加してくれました。出来上がった素敵な作品は、今日の思い出に持って帰ることができました。

 

予想以上に多くの人が来てくださったおかげで、お昼には食べるものがスッカラカンという状態になってしまいました。

 

由布市の良いものを見つめなおす

由布市の良いものを見つめなおして、たくさんの人に届けたい、知ってもらいたい、という地域おこし協力隊のお二人の思いと、その思いに共感してくださった出展者の皆さんによって、素敵な雰囲気のほおのき秋楽祭となりました。

手作りのよさ、地元の食材でふるまわれる料理、手づくりで受け継がれる伝統の味、新しく生み出そうと試行錯誤の中で生み出される加工品。地元の人たちのたくましくもあたたかく丁寧な手によって、地域の良いものを手に取ることができた1日でした。

 

これからこの朴木小学校という場所で、次に何をつなげて紡いでいくのか引き続き協議会の中で検討していく予定です!