“石畳オーナー”でつながる、地域と人の新しい絆
2025年10月29日 
 
- 歴史と風景に刻まれた「湯平」
- 大分県由布市にある湯平温泉街は、石畳の坂道に旅館が寄り添うように立ち並び、提灯の灯りが夜には情緒を添える場所。数百年に渡って人々を癒してきたこの場所には、映画のロケ地となったり俳人の句が残されたりと、文化のかたちも宿っています。 
 近年は2020年・2022年の豪雨で甚大な被害を受け、温泉街・共同浴場・旅館が大きな影響を受けました。そこから「復興から挑戦へ」と地域が歩を進めています。
- 住民主体のまちづくり「ゆのひらんプロジェクト」
- 湯平の地域では、住民主体の“まちづくり”チーム「ゆのひらんプロジェクト」が立ち上がり、災害復興にとどまらず「暮らしを再編集」する取り組みを展開。地元の声を活かしながら、温泉街の魅力・地域資源を未来につなげていこうという動きです。たとえば、石畳の魅力を再発見し、地域に関わる人を増やす工夫などがそのひとつです。 
- “石”を媒介にしたオーナー制度という新たな挑戦
- その一環として、石畳を「1つ1つの石」に目を向けて“石畳オーナー制度”を企画。石のオーナーになってもらうことで、町と人を新しい形でつなぎ、地域への想いをカタチにする試みです。クラウドファンディングを通じて募集され、支援者と共に「湯平を応援したい」という仲間を増やす仕組みが動き出しました。 
- クラウドファンディング結果とその意味
- このプロジェクトは、目標金額50万円に対して 支援者数92人/総支援額923,000円(達成率184%)という成果を上げました。 
 - クラウドファンディングの結果:CAMPFIRE+2CAMPFIRE+2 
 
 湯平に対して「思いを寄せてくれる仲間」がこれだけ集まったということを強く実感できました。
- 未来へ向けて、地域とともに歩む
- 次のステップとして、石を選ぶ体験、3Dデータの活用、旅館や施設と連携した新しい訪問・体験プログラムなどが進行中です。 
 このように、湯平の持続可能な暮らし・地域の元気を支えるため、私たちも動きに伴走し、さらなる価値を発信していきたいと考えています。