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地方発イノベーション
2022年8月10日
小学生を対象にプログラミング教室を開催
「子どもにプログラミングを習わせたいけど、田舎だから教室がない…」とのお声があり、地域科学研究所が上智大学理工学部情報理工学科 高岡詠子教授の研究室と協力し、プログラミング教室を開催しました!
今回参加していただいたのは野津地区の小学校に通う5、6年生の小学生です。
3日間の日程で、マウスの使い方、タイピング練習から始まり、四則演算や情報システム基礎知識の説明等も行いました。四則演算の説明は小学生が楽しく学べるよう、パズルゲームを用いて行いました。
プログラミングの実践にチャレンジ!
上智大学の高岡教授より
機能実行の手順を示した指令所を「プログラム」、
情報システムとしての効果を発揮する実動態を「コンピュータ」、
人間がコンピュータにしてほしいことを「問題」、
答えに行きつかせるまでのシナリオを「手順書」とし、子どもたちにも分かりやすいように基礎知識の説明を受けました。
高岡教授の授業は宝物拾いゲームを作ることを目的として進められており、主人公を動かすこと、矢印キーで動かすこと、タイマーを設定すること、宝物を拾うようにすることを順に説明し、最終的にはゲームが完成します。
基礎の部分だけでなく、用意した発展の内容まで取り組んでおり、吸収しようと素直に学ぶ児童が多かったです。
日本語を利用したプログラミング体験では、初級を3つ、中級を2つ、上級を2つ、超上級を1つと難易度別に問題を用意しており、簡単なものから順次解いてもらいました。
開始前は、上級にたどり着く児童は少ないと想定しておりましたが、ほとんど全員が上級までたどり着くことができました。中には、私たちのサポートなしでも問題を解くことのできる児童もおり、3日間でプログラミング的な思考を身につけられていると感じました。
地方の子どもたちにも教育の機会を
講義中、プログラム内の数値を変えることで、挙動がどのように変化するのかを観察する児童も見受けられました。
このように自分で考えながらトライアンドエラーで物事を進めたり、現象を観察してプログラムの意味を理解しようとすることは、
論理的に物事を考える力を身に着ける上で非常に重要なことだと感じます。
田舎だからプログラミングを習う機会が無いと諦めていた児童も、このようにたった3日間でも大きく成長できます。
SDGsの目標4である「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」にもあるように
都会と地方の教育格差をなくすのも地域科学研究所の一つのミッションです。
今回のプログラミング教室を通して、将来の選択肢を広げてもらう機会の一つになれば幸いです。