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地域科学の実践

地域科学の実践

2022年8月9日

地域にある再生可能な場所・モノを発見、活用していく!(大分県杵築市)

大分県杵築市にて現地調査

今回の舞台は大分県杵築市。

 

江戸時代、松平三万二千国の城下町として栄えた杵築は、令和となった今でも武家屋敷や石畳の坂道が数多く残されています。南北の高台には武士が、その間では商人が暮らした「サンドイッチ型城下町」は日本唯一とされています。

 

そんな杵築市で地域の更なる魅力向上に向け、地域にすでにある財産を活用できないか考え、実践するため、現地調査・ディスカッションを行いました。

 

地域住民の声を聞く

まず私たちは、杵築市在住で一般社団法人「うつりくらす」を設立された、中野リカ子様より、これまでの経歴や現在の活動について、お話しを聞かせていただきました。

中野様は都市圏から杵築市へ移住された、元杵築市の地域おこし協力隊。協力隊任期時は、市の空き家バンクの運営を担当されており、移住希望者へ物件の案内まで行われておりました。現在は、一般社団法人を設立し、物件の案内から売買・貸付、移住後のフォローまで行われており、一貫した移住支援サポートをされております。家主の想いを大事に守りながら物件の紹介を行い、移住希望者の移住後の生活まで考えた手厚いフォローが大変印象的でした。

中野様より、地域資源を「使う」だけではない、地域資源活用のヒントをいただきました。

現地調査で再生可能な資源を発見する

杵築市にある(眠る)資源を発見すべく、グループに分かれ、現地調査を行いました。現地調査では、地域科学研究所で運用サポートしているGISシステムをタブレットに搭載し、活用できそうな資源を見つけ、資源のマッピングを行っていきました。

今回私たちが現地調査を行った杵築地区は、城下町等の観光資源が豊富であること、観光資源の中に、空き地や空き家が多く点在していることがわかりました。以上のことは、インターネットで調べるだけでは知ることができなかった情報であり、実際に現地に訪れたからこそ発見できました。

地域資源の活用方法を検討する

 

現地調査の後は、GISシステムを見ながら、各グループでマッピングした再生可能な資源の特徴や利活用方法について話し合いを行いました。話し合いの中で、新たな空き家の売買・賃貸手法や、空き地を使ったフリーマーケット開催等の案が挙げられました。

このように、今回地域の方からお話を聞くこと、現地調査を行うことで、様々な発見・アイディアが生まれました。

今後も積極的に地域に入り込み、地域の方と共に、魅力あるまちづくり、暮らし続けたいまちづくりを実践していきます。