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2023年1月17日

大川原高原“つくる”高原プロジェクト(徳島県佐那河内村)

大川原高原を活かした教育ワークショップ!

皆さんは、徳島県佐那河内村にある村有数の観光スポット、大川原高原をご存じでしょうか?

 

大川原高原は標高は1000m以上にあり、約3万本のあじさいや風力発電施設があることで知られています。徳島市内から車で約1時間とアクセスも良く、シーズンには多くの観光客でにぎわいます。さらに、展望台や天体望遠鏡を備えた「大川原高原ヒルトップハウス」なども整備されています。

 

しかし、オフシーズンの利用は少なく、通年のリピーターの獲得が課題となっています。

そんな大川原高原の課題に取り組もうと、『大川原高原“つくる”高原プロジェクト』が産官学連携のもと進んでいます!

 

【大川原高原・ヒルトップハウス】とは

大川原高原の絶景の中にあるのが、”大川原高原ヒルトップハウス”です。佐那河内村所有の施設です。大川原高原にある風力発電施設に関するパネル展示や会議室、天体望遠鏡の利用が可能です。夏季(主に4月~10月)の9:00~17:00で開館しています。

設置されている天体望遠鏡は大口径500mm反射望遠鏡であり、澄んだ空気の中での星空観望会が、年に数回(7月中旬~9月上旬)実施されています!

また、夏の間は地元の生産者による「あじさい市」が行われており、農産品や加工品が販売されています。あじさいが咲く時期は観光客で盛り上がります。

秋の星空観望会~みんなで秋の星空を観察しよう~

今回はそのプロジェクトの一環として、教育コンテンツの可能性を検討するお手伝いをさせていただきました!

大川原高原の魅力でもあるヒルトップハウスの天体望遠鏡と風車を活かし、2日間のワークショップを実施しました。

10月15日(土):「秋の星空観望会~みんなで秋の星空を観察しよう~」

10月16日(日):「グリーンパワー・キッズプログラム~グリーンエネルギーを創って学ぼう~」

 

大川原高原は標高が高く、周りに遮るものがないため、夜には満天の星空を見上げることができます。この美しい「星空」とヒルトップハウスに設置されている「天体望遠鏡」をテーマとし、2部構成のワークショップを実施しました。たくさんの地元の小中学生や親御さんにご参加いただきました!

第1部 望遠鏡について知ろう、望遠鏡を作ってみよう!

四国大学の方々にご協力いただき、第1部では天体望遠鏡について仕組みを学び、実際に ”自分で作ってみる” ワークショップを行いました。

天体望遠鏡の作成キットを、実際に参加者自身で組み立てしていただきます。それぞれの部品の役割や、構造、焦点の合わせ方など、天体望遠鏡の基本的な仕組みについて、専門家による解説のもと学びました。

第2部 ヒルトップハウスの天体望遠鏡を使ってみよう、秋の夜空を観察してみよう!

第2部では専門家をお招きし、屋外での星空観察やヒルトップハウスにある大人がすっぽりと収まりそうなほど大きな天体望遠鏡を使った天体観測を行いました。天候にも恵まれ、雲ひとつない満点の星の下、多くの参加者で賑わいました。子ども達だけでなく親御さんも一緒に楽しんでいる様子でした。

 

屋外は外灯がほとんどなく、街中では見れないたくさんの星を観察できます。専門家の方に星や星座について解説をしていただきました。参加者の皆さんからも、「あの星は何?」「この星座はどこ?」と多くの質問が飛び交っていました。

 

最後は、ヒルトップハウスに設置されているとても大きな望遠鏡で、星の観察です。とても遠くの星を、実際に図鑑で見ているかのようにみることができます。天の川もきれいに見ることができました!

子どもたちは、普段なかなか見ることができない星々に大興奮でした!

1日目 まとめ

大川原高原ならではの星の楽しみ方を満喫できたプログラムで天候に恵まれたこともあり、雲一つない星空を堪能することができました。寒い中でしたが、皆さん時間いっぱいまで星空を見上げており、楽しんでいただけたようです☆彡