Action
地域科学の実践
2022年10月11日
どんな町にしたいか明確にしよう!
町民参加型の第1回公共施設再配置ワークショップを開催しました。
現在、公共施設の多くで老朽化が進み、更新時期が重なることに加え、人口減少による利用需要のニーズにも対応した公共施設再配置が求められており、長寿命化や複合化など、施設ごとにあり方を検討する必要があります。
本ワークショップでは、屋久島町への提言書の作成に向けて、町民の皆様と屋久島町の将来について、世代や立場を超えて意見交換することを目的としています。
全4回の日程で行う予定で、今回は屋久島町をどんな町にしたいか明確にすることを目標に、良いところ、足りないところ、将来像の明確化・共有を行いました。
・日時:9月3日(土)14:00~17:00
・場所:屋久島町役場
・参加者:町民21名、役場職員、弊社スタッフ7名
ワークショップの流れ
(1)屋久島の現状について説明
(2)ワークショップの目的について説明
(3)事前アンケート回答結果の共有
(4)グループ分け・アイスブレイク(共通点探しビンゴゲーム)
(5)現状を書き出してみよう(屋久島町の良いところ・悪いところ)
(6)こんな街にしたい!描いてみよう【屋久島町編】
(7)こんな街にしたい!描いてみよう【中学校区編】
(8)各チームからの発表
(9)まとめ
7人の3グループに分かれ、弊社スタッフを2名ずつ配置する形で行いました。
中学校区がバラバラの3グループに分かれ、屋久島町全体の現状・理想像等を共有した後、同じ中学校区のグループに分かれて、中学校区ごとの未来予想図を作成しました。
最初に用意していた付箋がなくなるほど、多くの意見が出され、活発な議論ができました。
住民から出た意見
☆屋久島町の現状について(一部抜粋)
◎自然が豊か
◎食べ物がおいしい
◎長期ワーケーションの実績がある
◎トビウオ加工品日本一
△雨の日に子どもが遊ぶ場所を増やしたい
△公営住宅が足りていない
△小児科が無くて不安
△高齢者へバス券を無料で配っているが、実際は利用していない。
原因としては、トイレによることができないため、ハードルになっている。
☆どんな町にしたいか(一部抜粋)
子どもが島に残れるようになってほしい
移動販売の実施や交通格差解消による暮らしやすい町
雨の日に利用できる施設を設置
場所に縛られない業種の産業を誘致したい
➡自然が豊かな土地なので、すぐそばでリフレッシュができる
今後の展望
今回のワークショップでは町民でしか知りえない情報(空き家、農業、子育て、自治組織等々)も多く、未来予想図を描くことはもちろんのこと、町民の声を集めるという意味においても大変有意義な機会となりました。
公共施設再配置に限らず、町民の要望・町の課題を多くいただいたので、課題解決に向けてさらなる提案に活かします。