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2024年6月19日

第二回 飯尾醸造研修③ アチェ―ト

京都・丹後を日本のサン・セバスチャンに

飯尾社長のお話は、ビジョンが一貫しており、さらに分かりやすく言語化・可視化されているのが印象的でした。

 

2015年からは「京都・丹後を日本のサン・セバスチャンに」と公言されています。

※丹後(たんご)は宮津市、伊根町、与謝野町、京丹後市(2市2町)からなる、京都府の北部にある地域。

サン・セバスチャンは、スペインにある小さい町ながらも、世界一の美食の町として知られています。

 

丹後の人口はサン・セバスチャンと同程度。

海も山もあり、美味しい食事と美しい景色が豊富な丹後を、世界から観光客が集まる場所にすることを目標にされています。

旅の目的になるレストラン

飯尾社長は宮津市内の築120年の古民家を買い取り、2017年にイタリアンレストラン「aceto(アチェート)」(イタリア語で『酢』の意)をオープンしました。改装費用に掛かった金額はおよそ1億円。

商売としては赤字でも、「全体最適」の考えのもと、町を潤した結果、自分たちも潤うと考えているからこその行動です。

 

acetoでは、客単価を高めに設定し、営業は夜のみ。
既存の飲食店と顧客を取り合うことにならないように客単価を上げ、
夜に営業することで、観光客がそのまま宮津市に宿泊し、宮津市が潤うようにという地元貢献も大切にされています。

acetoの隣では鮨割烹「西入る」も経営されています。

 

京都を訪れた観光客のうち9パーセント程が丹後まで訪れるのですが、
一人あたりが使う金額は3,000円程度。

飯尾社長は、「aceto」や「西入る」が宮津市まで旅行する目的となることを目標にされています。
実際に、この2店舗は、年間1,000泊の宮津市への宿泊者数の増加という効果を生み出しているとのこと。

 

過去のシャリサミットもacetoで開催されました。
シャリサミット参加者がそのまま宮津市に宿泊してもらえるよう、開催地は宮津市内にするようこだわっているそうです。

 

実際に私たちも「aceto」にて食事をしたのですが、
丹後の山海の幸とお酢が掛け合わされた、素晴らしい料理を堪能させていただきました。

飯尾社長のご説明によると、イタリアンでありながら、お酢を活用することでバターなどは控えめ。最後まで食事が楽しめるようになっているとのこと。

特に、リゾットは飯尾醸造のお酢の原料になるお米を使ったものだそうで絶品でした。

町を潤し、自分も潤う

地域科学研究所も「豊かで活力ある地域社会づくり」を経営理念に掲げ

業務を通して地域が潤うよう、様々なお客様の支援を行っています。

定期的に経営理念の認識を深める機会をつくっていますが、

改めてビジョンも言語化・可視化していく必要を感じました。

 

社員一人ひとりの目標も実現させ、

お客様が潤い、そして地域住民の暮らしも潤うよう、私たちも尽力いたします。