SAIKI WEAVE PROJECT(大分県佐伯市)
2024年10月15日 
- 次世代を担う高校生と地元の面白い大人をつなげると地域の可能性は・・・?
- 大分県南部に位置する佐伯市。面積は903平方キロメートルと九州で一番広い面積を持つまちです。昨今の少子高齢化、地域の過疎化が佐伯市内でも進行しており、次世代を担う若者世代が少なくなってきているのが現状です。 
 - 佐伯に住む高校生に話を聞くと、佐伯のことをよく知らない、知る機会がない、だから佐伯にいてもしょうがないという声が多く挙がりました。 
 ほとんどの高校生が進学や就職で市外に出てしまうのです。
 - 次世代を担う高校生たちが、佐伯に対して、以下のような印象を持っていることが課題として挙がりました。 
 - ・働きたい企業がない。 
 ・輝いている大人がいない(見えていない)
 ・高校生が楽しめる場所がなく、つまらない。
 - このような課題を踏まえ、「次世代を担う高校生たち」と、「佐伯のまち」を紡ぐプロジェクトとして、「SAIKI WEAVE PROJECT」が立ち上がりました。 
 
- プロジェクトの最終目的
- WEAVE(ウィーブ)とは、「想いをつむぐ」、「心を通わせる」という意味と、 「人生を紡ぐ」、「一つ一つの出来事が、人生を作っていく」という意味があります。 
 このプロジェクトを通して、佐伯の魅力を知り、佐伯に興味を持ち、佐伯にかかわる人、働く人と関わりを持ちながら、佐伯のまちの想いをつむぎ、佐伯の高校生たちの人生を作っていくプロジェクトです。
 
 - 「地元の企業に就職する選択肢を具体的に考える高校生や、進学後も佐伯市にUターンすることを選択肢として持つ高校生が生まれ、将来、佐伯市に愛着を持つ若い働く世代や、佐伯で育つ子供たちが増えること。」 
 
 - この最終目的を達成するために、このプロジェクトを通して、佐伯の次世代を担う高校生たちに下記2つの機会を提供したいと考えました。 
 - ・次世代を担う高校生たちに、自分たちの住む佐伯のまちのこと、人のことを知ってもらう 
 ・シビックプライドの醸成につながる取り組みや、DX・先端技術に触れて地域を考える機会を得る
 - 上記2つの機会を提供するために、企画したイベントが、「佐伯豊南高校 machi歩きロゲイニング」です。 
 
- 佐伯豊南高校 machi歩きロゲイニング
- ロゲイニングとは、オーストラリア発祥のナビゲーションスポーツです。コンパスと地図を持ち、各地に配置されたスポットを巡り、いかに多く得点を獲得するかを競います。 
 
 - シビックテックプレイヤーである地域課題解決型ヤンキーネオヤンキーチームと連携し、ロゲイニングプログラム作りから、高校生たちと一緒に企画しました。その際、ノーコードでのアプリづくりを実践していきました。 
 
 - 本来のロゲイニングは、紙の地図とコンパスを持ち各スポットをめぐりますが、今回はデジタル技術を融合したロゲイニングゲームを企画しました。 
 ロゲイニングゲームの参加者は、紙の地図に加えてロゲイニングスポットが各自のスマートフォンで確認できる地図アプリを使用します。
 巡ったスポットでは写真を撮り、投稿アプリ上で投稿するとポイントが獲得できる仕組みを構築しました。
 
 - 地域探求の授業として佐伯豊南高校総合学科の2年生16名に、佐伯ネオヤンキーたちと毎週2コマずつ授業を行い、ロゲイニングゲームの企画を成熟させていきました。 
 
- 地元に戻り定着する
- このイベントを通して、次世代を担う子どもたちが地元を知るきっかけとなったのではないかと思います。 
 - 進学や就職で市外に出ていく人も多くいることと思いますが、市外に出て行った次世代の子どもたちのこれからの人生の選択肢に、「地元に戻り定着する」という選択肢が増えていれば幸いです。